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グレートヘルム-1
今回は、前回の騎士にグレートヘルムを装着させてみました。実は騎士の顔も男前が上がっています!今回も実寸の描画ですが、今回は、ただ塗り方を記述するのではなく、楽チンして描く方法として、ぺインターの【シェイプ】という機能を利用して、簡単に、そして素早くヘルムを描く方法を紹介してみます。ぺインターをお使いの方はぜひ試してみてください。楽チンです!

(1)【シェイプ】とは、いわゆるベジェ曲線ですね。直線で図形を作成して、ポイントのハンドルで曲線を動かしてかたちを出します。実際に騎士の頭をシェイプで囲んで、ポイントを少しづつ調整して、ヘルムのかたちを作成したものが、中央の絵です。このとき、さらにヘルムの前面と、上面、後ろ部分をパーツで分割して、さらにリム状の補強板なども別のシェイプで作成します。これが楽チンの秘訣です。gh-1
シェイプで作成した図形は、そのままフローターに変換できますので、パーツごとに色を塗ることができます。その状態で、基本色を塗ってみたものが右の絵になります。ヘルムの前面と、後ろ面の境目が見えます。パーツで分割してあるので、境目の塗り分けも自動で行われるわけです。楽チンです。

(2)左:基本色の上に、暗い色を帯状に塗ります。この帯の位置は、光が差す方向によって変わるわけですが、私は、よくわからないのであまり難しく考えずにイメージで配置しています。中央:暗い帯の横に、基本色を明るくしたものを、同じように帯状に塗ってみます。このとき、(1)で基本色を塗ってあるブラシの流れと、今回、上塗りするブラシの流れの方向が違うことに注目してください。(1)は縦、今回は横にブラシを動かして塗っています。gh-2
右:さらに、暗い帯のすぐ脇に、中央の作業で塗った色よりもさらに明るい色を塗ります。この時は、帯状に塗ってしまっても良いですが、上半分程度にしてみるなど、イメージを確認しながら色を載せます。金属っぽくなってきました。

(3)ヘルムの前面、後ろ面の接合部、補強板などを描き込みます。左:ハイライトを描き込みました。もっとピッカピカのヘルムに仕上げる場合には、帯状にハイライトを塗ってみても良いです。そして、接合部、補強板の影を描き込みました。コツとしては、それほど暗くない色で幅を広めに影をつけて、その後、かなり暗い色で補強板のすぐ際をごく狭い幅のブラシで塗り込むと、良い感じのディテールが出ます。このときも、パーツがわかれているので影も塗りたい放題です。gh-3
中央:補強板を暗い色で塗りつぶします。左:ヘルム本体を塗るのと同じ要領で、基本色を塗ります。

(4)左:(3)の、右端の絵と同じ絵ですねこれは。失敗です!中央:少しづつ明るい色を載せていきます。頭のリング状の補強板は、ヘルム本体の色あいを参考にして、暗い色と、ハイライトを塗るといい感じになります。gh-4
右:ヘルムのハイライトと同じ色を…と、いうのは今回の場合、ヘルム左側についての記述となります。では右側は?今回の場合は、すこしベージュっぽい色で調整してみました金属って、周囲の色を写し込むと思うので、周囲の色に合わせて色味を調整する必要がありますが、今回は背景が無いので、違和感を感じない程度の色で調整してみました。

(5)左:補強板のエッジ部分にごく細いブラシでハイライトを入れました。実物はこれほどゴツくないと思いますが、イメージ優先ということで。覗き穴についても、シェイプを利用して黒い四角を作成しました。小さいサイズの絵だと、直接描き込むよりも簡単できれいに描くことができます。gh-5中央:
少しわかりづらいんですが、補強板の際をさらに強調してみることにしました。右:リベットを打つために、位置決めと、影として黒い丸を描きます。

(6)左:リベットを描きこみました。黒い丸の上に黄色っぽい色で丸を描いて、白を点点と載せただけです。先に黒い丸を描いておくのがミソです。gh-6
中央:空気穴を描きました。ただ黒い丸を描いて、白っぽい色を黒丸の内側の下に塗っただけです。馬上にて敵の攻撃を受けやすいと考えられる(特に馬上槍)左頬の空気穴は、右に比べて少なくしてある場合があるようです。右:メイルコイフ(鎖頭巾)に影をつけてみました。


…今回は、シェイプ、フローターという、ぺインターの機能を利用することを前提とした描画になっていますが、思えば私の描く絵は、すべてぺインターの【ブラシ】の表現力に頼って表現されていますので、どうかご容赦ください。

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グレートヘルム-2
ヘルムを描いてみました。

【立体になったらこうだろうな】と思いながら描いた空想の3面図です。前回描いた丸い筒状のヘルムもいいんですが、このかたちもカッコいいです。

グレートヘルム-1

このヘルムも、左前面の板金には穴が少いタイプとしました。これは、前回も記述したと思いますが、騎乗して馬上槍(ランス)を右腕で支えて左斜め前方に構える為、槍を受けるのがほとんど左半身ということが理由です。
左半身の鎧の強化は、時代が進んで実戦用ではなく、馬上槍試合専用の鎧に至っては、左半身はギプスのようになっていきます。

あと何通りか、ヘルムを描いてみたいと思っています。

少しでも、あなたの鎧の描画に参考になれば幸いです。


>>>記事の続きに返信を作成しました。

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グレートヘルム-3
またヘルムを描いてみました。 楽しい…

楽しい!と思える描き方が見つかったら、それはきっと効率もいい描き方(大変でも楽しければ、効率は良いと考えます)だと思うので、忘れてしまわないように何度か描いてみるといいですね。自分で納得してみました。

グレートヘルム-2

このヘルムについては、頭部分の横のつなぎ目に注目してみました。よくあるつなぎ目は、板金と板金を重ねて鋲を打つので、2枚の板金が重なった部分に鋲を1列打つ。という構造だと思うんです。前回アップしたヘルムがその典型です。

では、このヘルムの頭部分の横のつなぎ目はどうでしょうか?前部分の板金と、後ろ部分の板金のつなぎ目を見ると、前部分の板金に1列、後ろ部分の板金に1列と、鋲が2列打ってあります。これは、どういったことなんでしょう?私は、前側、後ろ側の2枚の板金が【つなぎ目で重なりあっていない】という解釈をしました。つまり、内側に、接合用の板金がもう1枚存在していて、前側、後ろ側の板金は、その内側の板金に、それぞれ鋲を打ち、固定したのではないか?と思うんです。

そんなことを空想しながら、段差がないように色を塗って…などと考えるのが、鎧を描く楽しみなのかなぁ、なんて思いました。


前回のヘルムの記事について、「ヘルムの装飾って?」というお声をいただきました。ありがとうございます!というわけで、次回は、このヘルムに【クレスト】という装飾を装着してみたいと思います。


それでは、少しでも、あなたの鎧の描画に参考になれば幸いです。


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グレートヘルム-4
みなさん、こんにちは。絵を描いていますか?

前回、予告させていただいた、識別標識+装飾用の【クレスト】と呼ばれる装備品を描いてみました。新しくヘルムから描くと大変なので、前回描いたヘルムに描き足すことで楽チンしました。

クレスト-1私がお勉強に使用している本に掲載されているスケッチと、本文の中にある「ドイツの騎士は角を好んだようだ」「人形の腕部分を角に…」という記述から空想してみました。【クレスト】は、戦場での識別用、トーナメントでの識別、パレードでの装飾などの役割があったようです。騎士は、盾や、サーコート(鎧の上に着る、布で出来た袖の無い着衣)に、家系などを表す、いわゆる紋章を描いたり、染め抜いたりしたようですが、この【クレスト】については、【家】ではなく【個人】で好むものを使用することがほとんどだったようです。なので、その種類はものすごいと思います。楽しいですね!

 でもきっと、偉い人が使用しているモチーフは使用禁止だったはずですし、そもそもそういったクレストとは最初から重ならないように気を配ったり、個性を主張するのも大変だったんだろうなと思います。そういった紋章を確認し、記録し管理する【紋章官】という職業が発生したのもわかりますね。




今回はこのくらいで。次回は…懲りずにヘルムを…もういらない?


では、少しでも、あなたの鎧の描画に参考になれば幸いです。

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グレートヘルム-5
みなさん、お久しぶりです。
前回の記事からずいぶん日数を数えていますが、絵を描いていますか?
…という自分が、あまり描くことができずにいました。

「またヘルムか!」というお声もいただきそうですが、ご容赦ください。

グレートヘルム-3

前回までに描いてきたヘルムよりも初期の形式になると思います。
全くもって「ずんどう」なかたちをしています。推測するに、技術が未発達なほど、こういったなんでもないかたちにしか作れなかったのではないでしょうか。ヘルムは、時代が進むと頭の部分が、一枚板金で、砲弾の頭状と言えばいいのか、卵型というか…こう、ツルリとした?かたちになっていきます。

これは、接合部がなければかなりの強度が得られることと同時に、例えば剣を振り降ろされた場合などに、その斬撃を「そらす」効果を狙ったものなのかな?と思います。

今回描いた初期のヘルムでは、平らな部分、角が立つ部分が多いので、剣の斬撃がヒットした際、衝撃をまともに受けてしまうのではないか?と思うんです。そしてその場合、板金が割れたり、裂けたりしたこともあったでしょうし、板金が破壊されなかったとしても、その衝撃は装着している人間に想像を絶するダメージを与えたと思います。

そういったことから、剣を振り降ろされてヒットしたとしても、剣そのものと、その衝撃を「流す」効果を考え、板金技術の発達に伴って、角(カド)のない卵型のヘルムが生み出されるれることになったのかなぁ…などと、今回描いた無骨なヘルムの、頭頂の皿のようなパーツと、それを留める鋲を描きながら空想していました。


このままヘルムを描き続けたい気持ちもあるんですが、
そろそろ、腕部分、脚部分に部分的に板金鎧を装着した時代のスタイルを紹介してみたいと思っています。

それでは、少しでも、あなたの鎧の描画に参考になれば幸いです。
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