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(チェーン)メイル-1
●メイル(チェーンメイル)

いわゆる【鎖帷子(くさりかたびら)】のことですが、【メイル】という呼び名のようです。メイルホウバーグとか、用途、かたちによって名前があるようです。でも難しくなると大変なので【チェーンメイル】としておきます。

14から15世紀頃の板金で作られた全身鎧では関節部分などに少ししか見えないですが、13世紀頃はチェーンメイルで全身を被い、サーコートという、紋章で染め上げた布の上着を着用するスタイルだったようなので、この【鎖で作った服】こそが鎧の主役だったんですよね。そして頭に鉄のバケツのようなヘルムを装着!といった感じでしょうか。

チェーンメイルは丸いリングが重なりあって、なんとも魅力的なディテールを生み出すわけなんですが、そもそもどうやって重なってるんだろう?と、いろいろと調べてみると、スタンダードなものは、こんな感じになっているようです。チェーンメイル拡大丸いリングは、やはり1箇所が接続部となっているようです。1つのリングを主役に考えると、そのリングに4つのリングが接続されるイメージですね。でも、この状態は、均一に広げた状態なので、たわみ、しわ、テンションのかかり具合によって、リングが密に重なったりすることで、いろいろな表情が出るんですね。美しい!

この絵の状態から、リングがもう少し密に重なれば、チェーンメイルのイメージを表現するための「基本ライン」が見えてきます。全てこの絵のように描き込もうとするととっても大変なので、基本のラインだけを上手に使ってイメージを作れば、楽しく描くことができます。
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(チェーン)メイル-2
(チェーン)メイル-1の記事で、メイル全盛期の騎士のスタイルについて、下記のように記述しました。

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13世紀頃はメイルで全身を被い、サーコートという、
紋章で染め上げた布の上着を着用…
そして頭に鉄のバケツのようなヘルムを装着!
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このスタイルについて、文字だけではどうも想像がつかない!というお声をいただきましたので、大急ぎでイメージを作ってみました。原寸の描画です。騎士_13世紀_113世紀の騎士のスタイルを元に描いてみました。頭に装着しているのが(グレート)ヘルム。グリーンの布地がサーコートです。大雑把に言えばその他の部分が、今回描き方を考える【メイル】部分ということになります。
慌てて描いた小さな絵なので、細部は全然確認できませんが、メイルによるディテールが体を包んでいる状態をイメージできたらと思って描いてみました。前回の記事「(チェーン)メイル-1」で掲載した、鉄のリングの連鎖が体を包むんですね。素肌に装着したら大変です!

次回は、実際にメイルを描いてみたいと思います。

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●記事の続きに返信をつくりました!
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(チェーン)メイル-3
前回の小さな騎士の絵から、メイルの存在がなんとなくイメージしていただけたでしょうか?では、今回は実際にメイルを描いてみたいと思います。

まず、とにかく描いてみましたので、(チェーン)メイル−1でお話した【リングの基本ライン】ということを思い出しながら、眺めてみてください。前回の小さな騎士の絵の、ベルトから下の部分といったところです。
メイル平面
A:下地を塗りました。B:基本色で半円を描き込みました。Cの字を適度な間隔を開けて横に連ねていき、その下の段に今度は逆Cの字を連ねてゆきます。C:Bで描き込んだ色よりも明るい色を、Cの字の上半分程度にのせていきます。D:ハイライトを描きこみました。

どうでしょうか?鎖っぽい感じが出てきたと思います。小さな絵なのでいまひとつ質感に欠けるとは思いますが、大きく描く場合も基本は変わらないと思いますし、Cの字で描くことにこだわらず、リング状で描いてみたり、いろいろな応用で美しいディテールを探すのも楽しいと思います。

次回は【Cの字、逆Cの字で描く】という考え方を具体的に記述してみようと思います。



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●記事の続きに返信をつくりました
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(チェーン)メイル-4
前回、メイルの描き方のひとつの方法として【Cの字】を組み合わせて…ということを紹介してみました。では具体的にはメイルの何を表現したいのか?ということをお話ししてみたいと思います。

(チェーン)メイル-1の記事で、連なった鎖の密度が増すと【鎖の基本ライン】が見えてくる。ということをお話ししましたが、いったいどうゆうこと?という感じだと思いますが、私が思っている、こんな感じではないのかな?という考え方を図にしてみました。
メイル重なり1左端の図が、一定間隔に開いた状態のメイルです。リングの【円形】がはっきりと見えます。真中の図は、(仮説ですが)横方向の密度が増した状態です。リングが重なりあって、下になる部分は見えづらくなるはずなので【円形】が確認しにくくなるはずです。最後に右端の図ですが、リングの見えづらくなった部分を消してみました。不完全ではありますが、Cの字と、逆を向いたCの字の連鎖が残りました。これが、メイルを描く際の【基本ライン】として考えることができると思います。


…と、いうようなイメージを思い描きながら、メイルを描いてみようと思うと、だいたいこんな感じになるのかな?と思います。
メイル重なり2上段:Cの字で横一列を描きこむとこんな感じでしょうか。中段:Cの字の一列に組み合わせる逆Cの字の横一列です。下段:Cの字列、逆Cの字列の組み合わせを続けてゆけば…最初に紹介した図のような、メイル【基本ライン】の基本ラインが表現できると思います。

もちろん、この基本ラインの考え方は、ほんの一つの方法でしかありません。リング状の描き込みで全体を描いてしまう方法や、縦に密度を増した基本ラインの表現や、徹底的にリング1つ1つの動きを表現してみたり…メイルの表現方法は本当に奥が深いと思います。

こちらの記事をご覧いただいてから、もう一度(チェーン)メイル-3のサンプルの絵を見てみると、Cの字、逆Cの字、基本ラインという方法を読み取っていただけるのでは?と思います。


次回は【腕】部分のサンプルを掲載してみようと思います。



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(チェーン)メイル-5
今回は、メイルの腕部分の表現を考えたいと思います。

前回まで紹介してきたメイルの表現は、簡単に言えば【平面】の表現です。では、腕部分は【平面】とどう違うのでしょうか…簡単ですね。腕部分は、メイルが【筒状】になっているわけなので、そのことを考慮しなければいけないと思います。

ではメイルが【筒状】になっていると、どうなるんでしょうか?私は、絵で表現するために、次のようなイメージで【筒状】を表現しています。
メイル重なり腕リングは、やはりCの字を並べて描きこんでいます。でも、リングは、手前に位置するものは【正円】に見えますが、奥に行くに従い、筒の形状に添って角度を変えるため【だ円】となっていくと思います。なので、手前から見て中央付近は通常のCの字、左右に広がるに従って、変形したCの字を配置することで【筒状】のイメージを表現しています。

加えて、肘部分に現れるであろう【シワ】、【たわみ】を表現するために、Cの字は整然と並べるのではなく、いろいろな角度を付けながら描き込めば、良いイメージが得られると思います。では、そういった考え方を元に描いてみたものをご覧ください。

メイル腕
…いかがでしょうか?

A:メイルの下には、毛やクズ繊維などを詰め物にしたものを着込むようなので、シワは緩めで大きなものになると推測されます。なので、こんな感じの陰影をつけてみました。

B:基本色を描き込みました。基本色については、どのような色味にしたいかで調整します。最初にお話ししたCの字の変形と、シワ付近の、Cの字の列のゆがみが確認できます。

C:基本色よりも明るくした色を描きこみます。

D:さらに明るい色を描き込みます。光源を(ある程度)考えながら、描き込む範囲を狭くしてゆくことで、【筒状】を表現してみました。

E:さらにハイライトを描きこむことで、金属感が感じられるようになります。


今回は、以上です。
このイメージは、当然【脚部分】にも応用することができます。【リングの角度】【リングの列のゆがみ】をイメージしながら描き込むことで、メイルはどんどん魅力的になってゆくと思います。

応用として【リングの太さ】という概念を考えると面白いです。


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