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ゴシック式(ゴティク式)甲冑-6
今回は、鉄靴を下から眺めたところを空想してみました。

分解1-6
向かって右側の絵が、【ゴシック式甲冑-3】の記事で、線画で空想してみたものです。形を出す作業を終えた状態の【つま先鈑金】に穴をあけて、革と鋲を内側から当てながら、細めの台などを当てて外側から打った…という考え方です。

左側の絵ですが、手持ちの資料に載っている、騎乗した甲冑の展示品を手前から撮影したモノクロ写真の、なんとなく見えているような、そうでないような【つま先の裏側】部分を穴があくほど観察して、拡大してみたらただの点の集まりにしか見えなかったりしながら、或いはこうなっていたら仕上げも美しいのでは…と空想したものです。

やはり鈑金に穴を並べて設置したとして、革部品を外側から当てる方法として空想してみました。革部品の縁を内側に折り込んでいるイメージですが、革を折り込んで固定しただけではなく、例えば、鈑金の穴には麻などで作った厚みのあるリボン状の織物を鋲などで固定し、その織物部分に、革の部品を縫いつけて固定した…という方法も面白そうです。その場合革部品は交換が早かったのかもしれないな、などと空想すると、なんとも楽しいですね。


それでは、今回はこのくらいで。

次回は…ちょっとまだ考えていません。
拍車を装着してみようかな?

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ゴシック式(ゴティク式)甲冑-7
2カ月ぶりの記事となります。
前回の記事の終わりに【拍車】を装着して…と記述しておりましたが、今回は脚防具を線画で描いてみました。

いつものように、いろいろな資料の、いろいろなゴシック式甲冑からイメージをいただいて、空想で組み立てています。

分解1-7

ゴシック式甲冑は、鋭角なかたちの板金で複雑に分割されていてディテールがしっかりしているうえ、特徴的な【筋打ち】によってさらにディテールが増し、加えてその【筋打ち】が複雑に光りを反射するために、金属の美しさがひきたつのだと思います。

今回描いた脚防具の太もも部分にも、しっかりと筋打ちが施されています。さらにその上の部分では鋭角な板金が何枚にも分割、接続されて、なんとも魅力的なディテールとなっています。描いていて盛り上がる部分ですよね。


 それに比べて【すね防具】のシンプルなこと。つるつるです。


以前にも記述させていただいたことがありますが、筋打ちを美しく仕上げることに持てる技術を全て注ぎ込んだであろうドイツの甲冑師たちも、【すね防具】については、つるつるに仕上げていたようです。その理由なんですが、すね防具は【その形状の美しさこそが全て】だったのだそうです。【すね防具】はそのほとんどが曲面で構成されているので、製作には極めて高度な技術が必要だったとのことで、流れるように美しい曲面を完成させることこそが職人の誉れだったのだそうです。いつの時代でも、職人って素敵です。


自分も線画を描いていて、自然と、すね・ふくらはぎ・くるぶし部分の曲線については他の部分よりも気を使って作り込んでいました。


派手なディテールに目を奪われがちですが、いろいろな甲冑を観察する際、つるんとしたすね防具の形状を見比べて観察してみるのも楽しそうです。


それでは、今回はこのくらいで。


次回からは、脚防具を線画で分解して楽しもうと思っています。


>>> 08/11/18 記事の続きに返信をつくらせていただきました。

>>> 08/05/27 記事の続きに返信をつくらせていただきました。

>>> 08/07/03 記事の続きに返信をつくらせていただきました。
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ゴシック式(ゴティク式)甲冑-8
みなさま、お久しぶりでございます。

今回からは、脚防具を線画で分解して楽しもうと思います。
線画を作成する際、基本的には予めパーツ毎に作成して絵を組み立てるので、線画での分解は比較的時間をかけずに記事をつくれるんですが、それでもなかなか思うようにできません…

さて、今回は【装着する単位(空想)】で脚防具を分解してみました。
分解1-8
 いかがでしょうか?

中世の甲冑は、何度か記述しているとは思いますが、西洋、東洋ともに「足元から頭」の順番で装着したようです。そういったイメージで、今回、線画で分解したパーツを眺めてみると、まずは足元に【鉄靴】を装着しているものとして…

つぎに【すね防具】を装着したのでしょうか。今回参考にした甲冑の場合、外側になる部分には蝶番が設置されて、内側には鉄靴の場合と同じように、【突起と、それに合う穴】が用意されているだけのようです。お仕着せ(甲冑を装着するのをサポートする人)が、蝶番で大きく開いたすね防具を装着者の脚に、まずはふくらはぎの方からなのか、すねの方からなのか当てて、カチャリと閉じる姿を思い浮かびます。

そして【ひざから大腿の防具】となります。
あるいは、すね防具とひざから大腿部の防具は、装着単位としては【1式】として取り扱われていたのかもしれませんが、今回は別々の単位として考えてみます。
すね防具と、ひざから大腿の防具の接続方法ですが、すね防具にピンが2本突き出ていて、ひざから大腿部の防具の、ひざ部分の下の大きな鈑金に適合する穴が2つあるという解釈です。この穴はカギ穴状になっていて、丸く大きく切りかいた部分でピンに差し込み、しかるべき方向にスライドしたのではないか?と考えてみました。さらに、すね防具の後ろ側にはベルト通しが用意されていて、ひざから大腿防具に設置されたベルトを通して、さらにしっかりと接続されたのだと思います。


…こうして見てみると、パーツごとに、本当にそれぞれの魅力がありますよね!
クネクネ動きそうな鉄靴、ツルツル2枚合わせのすね防具、絵的に最も見せ場となるひざから大腿にかけてのディテールの密度。本当に魅力的です。

特に、ひざ部分の鈑金の重なりが気になるところですが、その部分はまた、次回以降の記事で分解して楽しみたいと思います。


それでは、今回はこのくらいで。
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ゴシック式(ゴティク式)甲冑-9
今回は、すね防具を線画で分解してみました。

分解1-9.1すね防具は、前後に分割される2枚の鈑金で構成されているようですが、まずは、2枚の鈑金が合わさった状態を考えてみました。以前アップした【プレートメイル】の記事中を作成した頃にはあまり深く考えていなかったんですが、すね防具の前後2枚の鈑金が、どの程度重なっているのか?という事を、今回は頑張って空想してみました。

左図の【うすいグレー】の部分が、このくらい鈑金が重なるのでは?という部分です。【すね側(前側)】のパーツが、【ふくらはぎ側(後側)】のパーツに被さっています。図中左側のイメージは脚の内側となる部分ですが、こちらは、後側のパーツに突起が設置されていて、前側のパーツに用意された穴に合わせる構造になっていると思うので、おのずと【鈑金の重なる部分】が想像できますね。

問題なのは脚の外側、【蝶番】が設置される側の鈑金の重なり具合ですが、今回私は、内側と同じ程度の重なり具合だった。という空想をしてみました。そういった考え方で、前後の鈑金を線画で分離してみました。

分解1-9.2【うすいグレーの部分】は、鈑金が重なっただろうなぁという部分です。図中、左側の図では、後側の鈑金に突起が見えます(ただの円ですけが…)。その合方、前側の鈑金には、適合する穴があります。

図中、右側の図です。蝶番パーツの位置が、前側のパーツでは鈑金の端に、後側のパーツでは、鈑金の端から少し入った位置となっています。後側のパーツの黒い部分ですが、こんな感じで鈑金が【切りかいて】あったのではないかな?と考えています。鈑金を重ねた際、切りかきがないと、蝶番固定用の部品が干渉してしまって、鈑金の重なりに隙間が発生してしまうと思うからです。

図中、下端の図は、すね防具を開いてみたイメージです。小さくて詳細が確認できませんが、そうなんです。詳細は自信がないのでこのサイズにしました!
でも、この小さな図だけを見ても、【鈑金の重なり具合と蝶番の設置位置によっては、蝶番の動作に影響があったのでは?】と感じます。そのように考えると、蝶番側の鈑金の重なり量は、もっと少なかったのかもしれません。ただ、蝶番の構造が、丈夫だが遊びが適度にあって自在に動く。といったものであったならば、そういった心配も必要ないのかもしれないなぁ…などと、当時の技術に思いをはせると楽しいのであります。

そのように考えると、甲冑を描くときに、蝶番などのパーツは多少大雑把に、大らかに、少し遊びをもたせて描くのもいいのかな?と感じます。

それでは、今回はこのくらいで。

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ゴシック式(ゴティク式)甲冑-10
今回は、脚防具を線画で分解して楽しみます。 今回の分解の単位は、「蝶番または旋回軸」で接続されている(だろう)部分で分割してみました。

太もも部分の下端の板金部品は、その形状や鋲の打ち方から、固定してあるものという判断をして、分解していません。
分解1-10
いかがでしょうか…分解しつづけて良かったなぁと感じずにはいられないこの雰囲気です。楽しくて仕方ないです!

他の板金と重なることで形状が確認できない部分の板金の形状・面積・構造については、【図説西洋甲冑武器辞典】内に掲載されている、マクシミリアン式甲冑の裏側から撮影した写真を参考にして考えてみました。この、甲冑の裏側からの写真は本当に参考になります。さらに板金部品毎に分解された状態まで見られたらそれこそ最高なんですが、絵描き鍛冶の楽しみ方として、「分からない部分を、あれこれと妄想して悶々とすることを楽しむ」という姿勢もありますので、やはり楽しいのです。

この図を見て(作成していて)改めて感じたのは、膝部分の内側には、鉄靴に見られた【革ベルト】での接続が無いんだなぁ、ということと、太もも防具は、脚の外側と、内側と比較して、内側の板金は浅い(面積が少ない)んだなぁ、ということですが、そういったことに関する妄想は、次回からの記事でたくさん悩みたいと思います!

それでは、今回はこのくらいで。


>>> 09/09/04 記事の続きに返信をつくらせていただきました。

>>> 09/09/19 記事の続きに返信をつくらせていただきました。
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